Zenfone 11 Ultraをレビュー!脱・コンパクトからシャレオツ端末へ

ASUS JAPANより、2024年7月3日発表&予約開始の新型スマートフォン『Zenfone 11 Ultra』が同年7月5日より発売開始となりました。
これまでの『Zenfone 8/9/10』のコンパクトなスマートフォンからはデザインが一新され、6.78インチの大型有機ELディスプレイを搭載したデザインでの登場となっています。
片手操作が可能となっていたコンパクトなデザインからの脱却は、果たしてZenfoneとしてウルトラな魅力が生まれているのでしょうか?
◯この記事は、ASUS JAPAN様より端末をお借りしてレビューを作成しております。
Zenfone 11 Ultraの性能情報

ここからは、Zenfone 11 Ultraの性能に関する項目を紹介していきたいと思います。
スペック
カラー | 12GB/256GBモデル デザートサンド ミスティグレー スカイラインブルー エターナルブラック 16GB/512GB スカイラインブルー エターナルブラック |
OS | Android 14(Zen UI) |
CPU | Snapdragon 8 Gen 3 動作周波数:3.3GHz |
メモリ | 搭載容量:12GB 仕様:LPDDR5X |
内蔵ストレージ | 容量:256GB(UFS 4.0) |
サイズ | 高さ:163.8mm 幅:76.8mm 奥行き:8.9mm |
重量 | 約225g |
ディスプレイ | サイズ:6.78インチ(LTPO AMOLED) リフレッシュレート:最大144Hz (※1〜120Hz可変式) Corning Gorilla Glass Victus 2 解像度:2400×1080 |
アウトカメラ | アウトカメラ:5,000万画素 広角カメラ:1,300万画素 (35mm換算:23.8mm相当/F値1.9) 超広角カメラ:3,200万画素 (35mm換算:12.7mm相当/F値2.2) 望遠カメラ:LEDフラッシュ (35mm換算:65.3mm相当/F値2.4) |
インカメラ | インカメラ:3,200万画素カメラ (35mm換算:22mm相当/F値2.05) |
センサー | (GLONASS/BeiDou/Galileo/QZSS/NavICサポート) 加速度センサー 電子コンパス 光センサー 近接センサー ジャイロスコープ 磁気センサー 指紋センサー(画面内認証) | GPS
搭載機能 | 防水:IP65 防塵:IP68 |
インターフェース | USBポート :USB Type-C×1(USB 2.0) SIMカードスロット :nanoSIMスロット×2 3.5mmイヤホンジャック:マイクロホン/ヘッドホン・コンボジャック×1 |
バッテリー | 充電時間:約39分 容量:5,500mAh |
同梱内容 | USB Type-Cケーブル(Type-C to Type-C) SIMイジェクトピン 専用ケース ユーザーマニュアル (兼製品保証書) |
Antutuなどベンチマーク情報


今回測定を行ったAntutuベンチマークのバージョンは、V10.2.9となっています。計測結果は“2076524”となり、バッテリー温度は46.2℃・CPU温度は50.2℃とかなり高音でした。
計測中の動画や静止画はというと、綺麗に発色されておりディスプレイのスムーズな動きも確認出来ました。

CPUのシングルスコアは2275・マルチスコアは7167という結果となりました。これは、Snapdragon 8 Gen 3を搭載したSamsungの最新スマートフォンGalaxy S24 UltraやSnapdragon 8 Gen 2を搭載したGalaxy S23シリーズを上回る結果であると表示されていました。

GPUは14566をマークする結果となっており、画像処理についても性能の高さが伺える結果であると言えるでしょう。なお、GPUに関してもCPU(シングル・マルチ)と同様にGalaxy S23シリーズだけでなくGalaxy Z Fold 5の数値も遥かに上回る性能である結果となりました!
ASUS新型スマホ『Zenfone 11 Ultra』をLet’s 開封の儀

それでは、ASUSの新型スマートフォン『Zenfone 11 Ultra』を開封しながらデザインを紹介していきたいと思います。
なお、製品パッケージはFSC認証の再生紙や大豆由来 インクを使用することで紙の使用量を36%削減しています。
Zenfone 11 Ultraは、本体フレームに100%生アルミニウム、フロントパネルに平均22%の生ガラスを使用しているエコフレンドリーなスマートフォンとなっています。
同梱内容

Zenfone 11 Ultraの同梱内容に関しては以下の通りとなっています。
- USB Type-Cケーブル(Type-C to Type-C)
- SIMイジェクトピン
- 専用ケース
- ユーザーマニュアル (兼製品保証書)
一新されたデザインが美しい
ASUSの新型スマートフォン『Zenfone 11 Ultra』は、6.78インチの大画面が手になじむよう設計された8.9mmの薄型デザインが特徴となっています。
また、美しい光沢マット仕上げの背面パネルは角度によって異なる光のラインが浮かびあがる《Aモノグラム》が施されたデザインとなっています。

Zenfone 11 Ultraの12GB/256GBモデルは、デザートサンド・ミスティグレー・スカイラインブルー・エターナルブラックの4色展開となっています。(※16GB/512GBはスカイラインブルーとエターナルブラックの2色展開)

今回レビューさせていただいているのは、ミスティグレーとなっています。ライトの下で撮影したり、実際に端末を持つとより洗練されたデザインを確認することが出来ました。
ASUS ZenfoneとAモノグラムが映えるデザインは、これまでに無い美しさを演出してくれています。
同梱のケースを装着

同梱されているケースはブラックとなっているため、本体カラーが綺麗すっぽりと見えなくなってしまいます…。
実際にはめてみた感じでは、軽いケースなので耐久性への不安やプラスチック製ならではの独特な扱いにくさを感じました。

ケース背面にもZenfone 11 Ultraは背面にも《Aモノグラム》のデザインが刻まれていて、これはかなりオシャレで好感が持てました。
カメラの突出があるので、カメラを下にして置くことはおすすめ出来ないかなとも感じました。
サイズ


1枚目はASUS Zenfone 11 Ultra、2枚目はiPhone 12を実際に持ってみた状態です。
ROG Phone 8 Proを持った時の様に、Zenfone 11 UltraはiPhone 12よりも1〜2回り大きいサイズ感で、片手で持つことは出来ますが(手の大きさにもよりますが)操作をするのが難しい大きさだと感じました。
重量


端末の重さは1枚目(ケースなし)の225gで、2枚目(ケースあり)245gという結果になりました。普段使用しているスマートフォンによっては、かなり重たい端末であると感じる場合もあるでしょう。
Zenfone 11 Ultraでゲームを遊んでみる

最新ゲーミングスマートフォン『ROG Phone 8』シリーズにも搭載されている、便利な計26個のアシストツールを使用できる《Game Genie》機能が『Zenfone 11 Ultra』にも搭載されています!

ゲームオプション一覧にはインストールされたゲームアプリが表示され、それぞれの設定を行うことが可能となっています。

パフォーマンスモードの変更においては、
- システム設定と同じ
- 高性能
- ダイナミック
- 省電力
- 超省電力
から選択することが可能になっています。

リフレッシュレートも、60Hz・120Hz・144Hzまたは自動から選択することが出来ます。
設定変更時は、都度保存することをお忘れなく!
荒野行動

左右上部の角からGame Genieを展開することが出来るようになっています。
展開時にはGame Genieによってディスプレイ下部に各種項目が表示され、リフレッシュレートをはじめとした各種設定を行うことが出来ます。
『Game Genie』において、選択出来るモードは【HIGH PERFORMANCE】以外に
- DYNAMIC
- DURABLE
- ULTRA DURABLE
を選択することが可能となっています。

Game Genieを開くことで、プレイ中の端末温度やFPSの数値など各種設定を確認することが出来ます。
なお、荒野行動の設定では120fpsで駆動していることを確認しました。
荒野行動では、iPhoneやiPad勢が多い印象ではありますがこれだけの性能であれば十分にAndroid勢もゲームを楽しめるかと思います。
快適なグラフィック性能で、ぜひともご自身のキャラコンを楽しんでみてはいかがでしょうか?

約12分ほど射撃場にて設定や操作感を試してみましたが、HIGH PERFORMANCEを選択してみると端末温度が6℃上昇していました。
ゲームなど長時間の利用や、これからの季節は外出先での長時間の操作は熱処理にも関心を持っておくのが良いかと思います。
PUBG

PUBGもダウンロードしてみましたが、荒野行動とは違って全体的にグラフィック設定で最高レベルでの設定は出来ませんでした。
(※ウルトラHDまでは設定可能)

エクストリームHDでの設定は対応していないと表示されます。
また、ウルトラHDに設定する場合もロビーにてダウンロードする必要がありました。

クオリティをウルトラHD・フレーム設定をウルトラにした状態での、Game GenieによるFPS測定結果は40fpsとなっていました。
設定を変更すれば60fpsまで上がるのかな?と思いつつ、ユーザーではないので分かりませんでした。
Zenfone 11 Ulrtaの日常遣いは?

Zenfone 11 Ultraでの、日常遣いに関しても見ていきたいと思います。
ネットサーフィンや動画鑑賞、そしてそれらに伴うバッテリーはどのようになっているのかをまとめてみましたので良かったら参考にしてみてください!
ネットサーフィンと動画鑑賞

ネットサーフィンにおいては、画面を触らず放置をした状態で48Hz・スクロールした状態で120Hzの駆動を確認しました。
問題なく快適に操作することが出来ます!

Amazonプライムビデオでは、高画質またはHD 1080pでの動画鑑賞を楽しむことが出来ました。
Zenfone 11 Ultraは、デュアルスピーカー内蔵かつハイレゾ対応による原音に忠実なサウンドが楽しむことが出来ます。
立体的かつ大迫力のサウンドでの動画鑑賞は、これまでに無い体験で話題のアニメや映画がかなり楽しめました!
また、3.5mmイヤホンジャックが搭載されているので有線イヤホンを使うことで更なる大迫力のサウンドを楽しめるのもユーザーのメリットとなるでしょう。

なお、YouTubeに関しては2160p60 HDRでの設定も可能であると確認出来ました。6.78インチの大画面とど迫力のサウンドで、好きなアニメや映画を存分に満喫したい!
そんな方におすすめな一台となっているのでは無いかと実感しました。
バッテリー性能

『Zenfone 11 Ultra』で、動画投稿サイト《YouTube》を1時間流して見た時のバッテリーについては以下通りとなりました。
分数 | バッテリー残量 |
---|---|
スタート時 | 79% |
10分 | 79%(±0%) |
20分 | 77%(ー2%) |
30分 | 76%(ー1%) |
40分 | 76%(±0%) |
50分 | 75%(ー1%) |
60分 | 74%(-1%) |
動画(※音量ボタン5回プッシュ)を1時間見続けたとこ、最初のバッテリー残量79%から60分後のバッテリー残量は74%と僅か5%の減少という結果となりました。
ボイスチャットをしながらのオンラインでのアプリゲームはもちろんのこと、長時間の移動やおうち時間などの動画視聴にも心強いバッテリー容量であると感じられる結果となりました。
《まとめ》Zenfone 11 Ultraの実機レビュー!
今回の『Zenfone 11 Ultra』をレビューする機会を頂いて感じたのは、「ROG Phone 8の姉妹機ってこんなに凄いんだ!」・「コンパクトなZenfoneも魅力的だったけど、やはり大きいということは1つの正義かもしれない…!」ということ。
今までのモデルとは違い、デザインが刷新され脱・コンパクトでありながらカメラも大きくなり登場しました。カメラの出っ張りは気になりつつも、背面の光沢感がありツルツルとした中にある《Aモノグラム》の美しいデザインがとても魅力的な一台です。
日本国内ではまだまだApple製品のシェア率が高く、Androidスマホという事もあり選択肢に無い方もいるかも知れません。
が、FeliCa搭載によるおサイフケータイ対応やワイヤレス充電対応など日常遣いへの機能が含まれたことでゲームも動画鑑賞も楽しめる『Zenfone 11 Ultra』を候補に入れてみて欲しいと感じました!
- 防塵・防水機能搭載
- 最新のハイエンドチップ搭載で快適な操作性
- FPSゲームもグラフィック性能で動きが良く楽しめる
- 大きく綺麗な画面や大迫力な立体感のある音で動画を楽しみたい
- 日常遣いでの利便性を優先したい
- デザイン性もスマートフォンには求めたい!
と言った性能や機能を求めるスマートフォンユーザーやゲーマーの方にオススメ出来る端末であると感じました!
発熱は、ベンチマークを測定していてもゲームをしていても気になってしまう部分がありました。端末本体の重量に関しては、使っていけばいくほど手に馴染んでくると感じています。
また、ケースを付けてしまうと背面のデザインが全く見えなくなってしまうのが寂しくはあります。が、どのスマホにも言えることなので大きなデメリットとは思いませんでした。
ROG Phone 8シリーズの登場の後に、発売となった『Zenfone 11 Ultra』は値段がROGよりも安く同等の機能を備えています。端末本体の異なる点はあれど、十分にゲームを楽しむことが出来ますし日常遣いにも便利な機能(FeliCaやワイヤレス充電など)を備えています!
コンパクトでは無いけれど、大きくなったらZenfoneだからこそ楽しめるコンテンツも沢山あるように感じました。美しいデザインとハイスペックな一台を望む方はぜひ、『Zenfone 11 Ultra』を相棒にしてみてはいかがでしょうか?
今回も最後までお付き合いいただきありがとうございます。
コンパクト路線で人気を集めていた、ASUSのスマートフォンシリーズ《Zenfone》がUltraの名称を掲げて新しく生まれ変わって登場しました。
コンパクトにはコンパクトならではの魅力がたくさんあるとは思いますが、新しく大きくなったZenfoneの便利な機能や使い心地もぜひ味わってみて欲しいなと思いました。
それではまた〜